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【実施報告】講演「創業 124年目のベンチャー企業が目指す研究開発」を開催しました

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6/24(土)に日本科学未来館で行われたキャリアディスカバリーフォーラムの中で、森下仁丹株式会社による講演創業 124年目のベンチャー企業が目指す研究開発が行われました。

創業124年を迎える老舗企業である森下仁丹は「銀粒仁丹」で培った技術を元に、より高度な「カプセル技術」を確立し、次々に新事業を展開しています。農業やヘルスケア分野など多くの分野に展開できる可能性を持ったカプセル技術の開発現場はまさにベンチャー企業そのもの。自分の力量次第で、自由な発想を形にすることができる研究環境です。本プログラムでは、駒村社長にベンチャー精神で新規事業に挑む企業のビジョンについて、また現場で研究開発に携わる研究者に、研究にかける思いを話していただきました。

はじめに登壇したのは、シームレスカプセル事業の仕掛け人である、同社代表取締役社長の駒村純一さんです。化学系の研究者から商社に入り、出向先のイタリアで医薬ベンチャーの社長を務める、というのユニークなキャリアを経て、森下仁丹の社長に就任しました。駒村さんは、有名な総合保健薬である「仁丹」1つで保たれてきたビジネスモデルに危機感を抱き、その技術を継ぎ目のないカプセル「シームレスカプセル」の開発に活かす、という新たなの方向性を示しました。当日はご自身のキャリアや124年続く会社の改革に多様な人材を入れる手段である第四新卒採用(性別、年齢を問わず、挑戦し続ける人材の採用)が紹介されました。

続いて、経営企画室 R&D・知財担当兼知財管理室の木村圭喜さんから、研究開発の現場の雰囲気を紹介してもらいました。森下仁丹の研究開発現場は、薬学から栄養学、水産学、工学といった多岐に渡る分野の研究開発員が活躍しており、経口ワクチンやバクテリア包埋レアメタル回収カプセルの開発など、次々と新しいアイデアを試していく活気が感じられました。最後に、研究開発本部 副本部長 田川大輔さんから、固体だけでなく、液体や微生物なども包み込み、遮蔽性、放出性、吸収性、物質交換などの膜特性をコントロールすることで、食品、医薬、環境、健材、宇宙といった広範囲の産業にも用途が広がる、シームレスカプセル技術の可能性が紹介されました。

124年経った今でも、ベンチャー精神を崩さない森下仁丹の研究開発現場。そこでは、確立されたブランドに新しい視点をもたらす、研究者の力が求められていることを感じました。

 

森下仁丹株式会社 http://www.jintan.co.jp

 

<キャリアディスカバリーフォーラム>
 6月24日(土)10:00〜18:00 
 場所:日本科学未来館 https://cdf.lne.st/

創業 124年目のベンチャー企業が目指す研究開発
 登壇者:代表取締役社長 駒村純一 様
     経営企画室 R&D・知財担当 兼 知財評価室 室長補佐
木村圭喜 様

     研究開発本部 副本部長 田川大輔 様

お問い合わせ:[email protected](担当齋藤)

 

 

 

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